2014年2月26日水曜日

SIMフリーとは?その2

前回の続き。

●SIMフリー端末を導入した訳
私がSIMフリー端末を導入した理由は、出来るだけ安い通信費でMacBookやiPod Touchを出先で常時接続できる環境が欲しかったから。
実は今でもモバイル端末がフィーチャーフォンなので、テザリングで様々な機材をネット接続させるにはモバイルルーターの導入が必要でした。
特に当時はネットワーク環境の無い大学で授業を行ったりしていたので、参考資料的にネットを見せたり、また業務関連のメールなどをチェックしたりする事がなかなか難しかったのです。
契約しているキャリアのモバイルルーターを色々見ていても、結構割高で、なかなか踏ん切りが付かない状況だったのですが、知人がツイッターで「IDEOS」という端末の事を話題にしていて、「もしや、これは!」と調べてみて、結構理想に近いと思い、購入。
届いた翌日から移動トラブルで状況対応において大活躍してくれました。
この時、モバイル端末がインターネットの各種サービスに常に接続出来る状態の便利さを感じました。

●IDEOSという端末
IDEOS b-mobile版
私が購入したのは日本通信(b-mobile)のIDEOS。この端末はEMOBILEでも販売されていますが、日本通信版はニーズに合わせて様々なSIMを利用でき、また通信速度が低速なものだと非常にコストを抑える事が出来るのが魅力です。
購入時はモバイルルーター兼ちょっとしたスマートフォン代わりの端末というイメージでした。
OSはAndroid2.2。今ではかなり古い部類ですが、基本スペックの低いIDEOSには丁度かも知れません。
また、iOSと違って古いOSでも結構アプリが対応してくれるので、メチャクチャ不便という感じも今のところありません。Instagramなど新しいOSを求めるアプリは別でしょうけれど。
なので、普段から外出時のメイン端末として使っております。
小さいのであまり邪魔にもなりませんしね。
ただ、地図アプリでかなり現在位置がズレてしまうなどの低スペックならではの問題はありますが、これは「テザリング」で結構クリア出来たりしました。

●U300
b-mobile3G・4G U300
IDEOSに付属していたSIMは「U300」というb-mobileの代表的な低価格SIMでした。
これは一ヶ月使い放題で2980円という低コストを提供するタイプのSIMで、但し音声サービスは一切無し、また通信速度は300Kbpsというかなり遅いものになります。
この速度がどれ位のものかと言うと、FOMAやWINと言った携帯電話の通信速度が数Mbpsですので、その1/10以下程度の通信速度と考えていいでしょう。
じゃ、使い物にならないのでは?と思うかもしれませんが、IDEOS自体がそう高機能ではないので単体で使う分には「まぁ、こんなものか」と納得できる感じ。
それでも、メールやツイッター、GoogleMapなんかもそれなりに普通に使えます。
まぁ、なんせ、90年代からネットやってますからね、私は。当時はアナログモデムで28.8kbpsですよ。300kbpsなんて夢の高速通信ですよ。(笑)
それよりも、IDEOSをテザリングしてモバイルルーターにしてiPod Touch 4thやMacBookを接続した時、結構使い物になる体感速度だったのは驚きました。
やはりハードウェア性能がそこそこ高いと通信を効率良く処理できるのか結構快適に使えました。
更に、地図アプリでの「ズレ」もiPodやMacでは基本的に無く、IDEOS端末での不満点はテザリングによる外部機器の接続でほぼ解消出来ていました。
IDEOS付属のSIMは200日という長期に渡って使えましたので、これでAndroid端末の使い方、モバイル向けの様々なWebサービスの活用などを色々学習しました。

そうして、200日が経ち、SIMの利用期間が終わるために、次に新たなSIM「スマートSIM980」へと乗り換えるのでした。

...もうちょっと続く。

2014年2月23日日曜日

久々の相談会でした

相談会の様子

久々にたけまるホールでの相談会でした。

今回はポストカードの展示・販売も併せて行ってみましたが、色々課題が見えて来ましたね...。
次回は展示方法なども工夫してみたいと思います。

以前と違い、たけまるホールが改装後にやや集客・広報の面で難しく(図書室の撤退など一般の利用者が減る要因が大きい為)なり、どうなるかと思いましたが、とりあえずは少ないながらもいつも通りの展開ではないかなと。

会場設営中に興味を持って声をかけていただいた方などもおられまして、ほんの少しなのですが、このイベントを自腹切ってでもやる意味が何となく感じられたかも知れません。

特に今回はタブレットPCのセットアップに関してはご相談があった事が、今後の色々な意味での参考になり、非常に良かったと思っております。

パソコンに比べてパーソナルユースになるタブレットは初期設定が非常に面倒になりますからね。
iOSですら、簡単どころか、アカウントがなければ全然便利でないのが当たり前ですものね。
そして、このアカウント作成が非常に分かりづらいものに何故かなるんですよね...。

ただ、本格的にゼロからアカウントを作成したり、FaceBookなどのアカウントを追加したりなど、無料の相談会で行うには結構時間がかかりますので、出来れば事前にご連絡を頂くか、有料になりますが、ご予約を入れていただいた上で教室に来ていただくか、こちらからお伺いさせていただくかにして頂けると助かります。(長くても2時間程あればなんとかなると思います)

後、ポストカードを設置しながら思ったので、急遽会場にて告知したのですが、「フォトレタッチ体験」も無料で行います。
もちろん次回もやりますので、展示しているポストカードの制作手順を体験して頂く事が出来るかと。

次回は3/16(日)の12:30~16:30で開催します。
是非お越しください。お待ちしております。

2014年2月22日土曜日

明日は相談会です

明日は久々に「パソコンいろいろ相談」をたけまるホールにて行います。
時間は12:30~16:30までとなっています。
無料・出入り自由ですのでお気軽にお越しください。


当日は昨年11月にイベントで販売したポストカードの展示・販売も行います。


では、会場にてお会いしましょう。

2014年2月16日日曜日

2/23は相談会です

来週、2/23(日)は久々の「パソコンいろいろ相談」です。
パソコンだけでなくタブレットやスマートフォンなど様々なデジタル機器に関して出来る範囲でフォロー致します。お気軽にお越しください。

2/23(日) 12:30~16:30
たけまるホール 研修室 和室A

教室Webサイトもご参照ください。来月の相談会の予定もございます。

今日は教室に来ておりますが、別の業務がやや詰まっておりますので、そちらを優先して作業中です。予約もありませんので...。

なので、GIMPのトーンカーブSIMフリーの記事はもし余裕が出来れば一つぐらいは更新したいなと思っていますが...。
無理かも知れません。

そして、明日は夕刻より長居で出張レッスンです。
生駒市以外の方も出張対応しますので、お気軽にご相談ください。

2014年2月11日火曜日

SIMフリーとは?

最近、よく色々な所で話題に上がってくる「SIMフリー」ってなんなんでしょう?

実は私もSIMフリー端末のユーザーですので、約一年半程使ってきた経験で、ちょっと色々まとめてみます。

●SIMとは?
SIMカード(シムカード、Subscriber Identity Module Card)とは、GSMやW-CDMAなどの方式の携帯電話で使われている電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたICカード。(Wikipediaの「SIMカード」の項より) 
携帯電話やスマートフォンに小さなSDカードのような部品を差し込んであるのを裏蓋などを開けたりすると確認できたりしますが、あのカードがSIMです。(auなんかだとUIMなど別の名前になっていたりもしますが)
あのカードには様々な情報が記録されており、それを元に契約している通信サービスを利用できるようになっているようです。
日本ではあまり意識しませんが、他国が地続きになっているヨーロッパなどでは国をまたいでのモバイル利用も必要で、その為、このカードを交換すれば一台の携帯電話で複数の国の通信サービスを利用できるようになるのです。
なので海外の携帯電話は基本的に仕様が合えばどの会社のSIMでも利用できる「SIMフリー」端末が多く、日本のように携帯電話会社(キャリア)毎に仕様が制限されているような事はあまり無いようです。

●SIMフリー端末
上記の事があり日本では各キャリアのサービスに従って携帯やスマートフォンを利用するしか無かったのですが、MVNOという業態が徐々に大きくなるに連れSIMフリー端末が日本でも出回り始めるようになります。
MVNOというのは簡単に言うと大手のキャリアの回線を借りて別のサービスを展開する通信業者で、元のキャリアと異なり安価なサービスを提供しています。
ただ、サービス自体がデータ通信に特化していたり、安価な分だけ通信速度が遅かったり高速通信のデータ量制限が少なめだったりという制限はあります。
音声通話を利用しないパソコンを外でネットにつなげて利用するユーザーのモバイル機器などに主に利用されていますが、そこに「SIMフリー端末」が投入されていきます。
私の愛用するSIMフリー端末「IDEOS」

おそらくキャリアから借りているSIMを携帯電話のような端末で利用するには元々のキャリアの端末を利用するのが手っ取り早いのでしょうけれど、キャリアも自社サービスがあるのにわざわざ同業他社へのハードウェア供給などしないでしょう。
で、SIMの仕様さえ合致すれば利用できるSIMフリー端末が使われるようになってきたのだと思います。
主には海外で端末を多く流通させている中国・台湾・韓国またはヨーロッパの機種が多く、国産モデルは殆どありません。
写真の「IDEOS」はイオンでも取り扱われていた比較的メジャーな端末で、単体でのスマートフォンとしての使用やテザリングによるWiFiとしての利用も出来る便利な端末です。
ただ、端末も安価なので機能的にはかなり低いものになっております。

私も知り合いのツイートでこの端末を知り、ちょっと必要を感じていた事もあったので購入して今でも欠かせないものとして使っています。

この他に数機種程度しかこのようなSIMフリー端末は無かったのですが、この一年半のうちにどんどん増えて行き、今ではあのAppleもiPhoneとiPadのSIMフリー版を販売するようになっております。

●安価なSIMカード
SIMフリー端末が急速に増えてきた理由の一つが「安価なサービス」を利用出来るという点だと思います。
日本通信の提供する「スマートSIM」。
三段階の価格設定があり、それぞれにサービス内容が異なる。

例えば、スマートフォンの利用者なんかだと、音声通話は殆ど使わず、データ通信だけしか必要ないのだけれど、音声・データの両方が料金に含まれているので割高になってるという人も多いかと思います。
また、通話も最近はIP電話や音声チャットなどを利用するユーザーも多いのでより割高感はあるでしょう。
更にはLTEのような高速通信は不要だという人や遅くてもいいから安い料金で利用したいという人もいるでしょう。
MVNOの提供するSIMは多様なニーズに合わせたサービスを提供するものが多く、「なんでも出来る」キャリアのサービスとは異なり、「自分が欲しいサービスを選ぶ自由」が近年受け始めているように感じます。

ただ、このようなSIMを使用する際の責任はユーザー自身に大きくあり、ある程度のネットワークなどに対する知識やサービスへの割り切りが必ず必要になります。
ですので、単に安価さだけを求めると大きな失敗になる可能性が高いものだと認識しておく必要はあります。

だいぶ長くなりましたので、続きはまた後ほど。

2014年2月9日日曜日

レタッチ入門~トーンカーブ序論

GIMP講座、レベル補正が一段落してそのまま放置しておりました。(汗
まぁ、実際のところ、あれくらいが出来るだけでも写真は劇的に印象を変える事が出来るのですが、より高度な処理が出来るものに「トーンカーブ」があります。
次はトーンカーブの解説をしていきます。

●トーンカーブとは?
トーンカーブはレベル補正をより高度に設定できるようにしたもので、使い方によっては明るさ・コントラストの修正だけでなく、「ソラリゼーション」のような特殊な画像処理もおこなう事が可能です。

ソラリゼーションの例。
フィルムで言うネガとポジが合わさったような状態になる。

高度な事が出来る反面、概念がやや分かりにくい物でもあるので、簡易レタッチソフトなどでは採用されていなかったりするのですが、使い方が分かればレベル補正以上の表現が行えるようになります。

●トーンカーブの構造
GIMPで使われているトーンカーブをベースにその基本構造を確認してみましょう。
メニューバーの「色」→「トーンカーブ」でダイアログを開く事が出来ます。

これがトーンカーブなのですが、正確には中央にある右上がりになっている直線がトーンカーブです。
このトーンカーブは線上の任意の場所をドラッグする事で曲げる事が可能です。
この場合は中央の部分をドラッグして上にカーブを作りました。
このようにカーブを作って画像の「明るさ」を変更するのが基本的な使い方になります。
ちなみにこの状態だと、画像は「明るく」なります。

その原理を確認してみましょう。

トーンカーブは下と左側にあるグラデーションの意味が重要になります。
下側のグラデーションは入力と言い、加工する前の画像の最も暗いピクセルから最も明るいピクセルへのトーンの変化を表しています。
トーンカーブの後ろに画像のヒストグラムがあるので、レベル補正の理論が分かっていれば問題無く読み取れるでしょう。
特徴的なのは「出力」のグラデーションです。
この出力は「トーンカーブで加工した後」の明るさを示すもので、この出力を基準に全体の明るさを変更して行きます。
 トーンカーブが直線状態の時は入力と出力のグラデーション上の明るさが同じであるため、画像に変化は起こりません。
では、これを中央の部分を上に上げるようにドラッグしてみます。
カーブの形が変わります。
すると、入力の明るさは変わりませんが出力が大きく上にドラッグした分だけ明るくなります。
このようにして画像の明るさを変えるのがトーンカーブです。

で、更に特徴的なのが、両端の部分です。
変更前と変更後のトーンカーブの画像のカーブ両端、つまり最も明るい部分と最も暗い部分が「動いていない」事に注目してください。
つまり画像は明るくなるのですが、全体に明るくなるのではなく、ドラッグした部分を中心に「全体のトーン(明暗の変化)を大きく変える事無く明るくなる」のです。

実際にどのように変化するかは、今後実例を挙げながら解説していきます。

今回はここまで。