2014年2月9日日曜日

レタッチ入門~トーンカーブ序論

GIMP講座、レベル補正が一段落してそのまま放置しておりました。(汗
まぁ、実際のところ、あれくらいが出来るだけでも写真は劇的に印象を変える事が出来るのですが、より高度な処理が出来るものに「トーンカーブ」があります。
次はトーンカーブの解説をしていきます。

●トーンカーブとは?
トーンカーブはレベル補正をより高度に設定できるようにしたもので、使い方によっては明るさ・コントラストの修正だけでなく、「ソラリゼーション」のような特殊な画像処理もおこなう事が可能です。

ソラリゼーションの例。
フィルムで言うネガとポジが合わさったような状態になる。

高度な事が出来る反面、概念がやや分かりにくい物でもあるので、簡易レタッチソフトなどでは採用されていなかったりするのですが、使い方が分かればレベル補正以上の表現が行えるようになります。

●トーンカーブの構造
GIMPで使われているトーンカーブをベースにその基本構造を確認してみましょう。
メニューバーの「色」→「トーンカーブ」でダイアログを開く事が出来ます。

これがトーンカーブなのですが、正確には中央にある右上がりになっている直線がトーンカーブです。
このトーンカーブは線上の任意の場所をドラッグする事で曲げる事が可能です。
この場合は中央の部分をドラッグして上にカーブを作りました。
このようにカーブを作って画像の「明るさ」を変更するのが基本的な使い方になります。
ちなみにこの状態だと、画像は「明るく」なります。

その原理を確認してみましょう。

トーンカーブは下と左側にあるグラデーションの意味が重要になります。
下側のグラデーションは入力と言い、加工する前の画像の最も暗いピクセルから最も明るいピクセルへのトーンの変化を表しています。
トーンカーブの後ろに画像のヒストグラムがあるので、レベル補正の理論が分かっていれば問題無く読み取れるでしょう。
特徴的なのは「出力」のグラデーションです。
この出力は「トーンカーブで加工した後」の明るさを示すもので、この出力を基準に全体の明るさを変更して行きます。
 トーンカーブが直線状態の時は入力と出力のグラデーション上の明るさが同じであるため、画像に変化は起こりません。
では、これを中央の部分を上に上げるようにドラッグしてみます。
カーブの形が変わります。
すると、入力の明るさは変わりませんが出力が大きく上にドラッグした分だけ明るくなります。
このようにして画像の明るさを変えるのがトーンカーブです。

で、更に特徴的なのが、両端の部分です。
変更前と変更後のトーンカーブの画像のカーブ両端、つまり最も明るい部分と最も暗い部分が「動いていない」事に注目してください。
つまり画像は明るくなるのですが、全体に明るくなるのではなく、ドラッグした部分を中心に「全体のトーン(明暗の変化)を大きく変える事無く明るくなる」のです。

実際にどのように変化するかは、今後実例を挙げながら解説していきます。

今回はここまで。

2014年1月28日火曜日

いろいろ相談会の日程

前回お知らせしました久々の相談会ですが日程が確定しましたのでお知らせいたします。

2/23(日) 12:30~16:30
3/16(日) 12:30~16:30
たけまるホール 研修室 和室A

以前と同じように生駒駅横の「たけまるホール」(旧・中央公民館)の和室にて行います。
当日はフォトレタッチを施したポストカードの展示販売なども考えております。

パソコンやタブレットPC・スマートフォンなどに関して疑問や質問などがありましたら、是非お越しください。
また、写真加工やネット・ビジネスソフトの活用などのご相談などもお受けします。

チラシによる広報はこれからになりますが、先行してブログで告知いたしました。

よろしくお願いいたします。

2014年1月26日日曜日

相談会やります(予定)

まだ申請段階で確定ではありませんが、2月と3月に相談会を久々に行います。
時期的には2月末と3月半ばの日曜の午後で会場申請中です。
詳細は追ってブログで発表して行きます。

会場は以前と同じ「たけまるホール」の和室を予定しています。

今回はポストカードの参考出品・販売なんかもやってみようかと思っていたり。

ただ、再開後のたけまるホールの状況が以前とちょっと変わっている(ように思う)のでこれから行う広報活動も以前とは異なる手法を考えなければ。

とりあえず、御報告まで。

2014年1月16日木曜日

週末の開講予定

明日からの週末の開講ですが以下のようになります。
受講またはご相談のご希望の方はご注意下さい。

1/17(金) 開講不可
1/18(土) 午前のみ
1/19(日) 一日開講可能

変則的なスケジュールですが、ご了承下さい。

2014年1月8日水曜日

タブレットPCで何が出来るのか?

日常的に使っているコンピュータがタブレットになって久しいのですが、教室にもNexus7を導入した事もあるので、いわゆるタブレットPCでどんな事ができるのか紹介してみたいと思います。
あくまでも私の主観ですが。

●操作が直感的
パソコンと同じようなアイコンの並んだデスクトップ(ランチャーとも言います)が基本的に表示されており、指でアイコンをタッチしたりする事でマウスを用いるよりも直感的にソフト(アプリ)を使う事が出来ます。
画面を直接操作するのでATMや券売機のような感覚で使い易いと思います。

●文字入力も問題なし
パソコンや携帯電話のような物理キーボードはありませんが、文字などの入力の際には画面に仮想キーボードが表示されます。
日本語・アルファベット・数字・記号などの入力が可能で、キーボードの種類によっては様々な絵文字などの入力や拡張が出来ます。
また、携帯電話のようなテンキー表示にも切り替えたり、自分好みのデザインに変更できたりと使い勝手も自在です。

●もちろんネットも出来る
パソコンと同じホームページ閲覧用のブラウザも装備していますので、ネットに繋げてWebページを見たり、ネットショップで買い物をしたりなども出来ます。

ほとんどのタブレットPCは無線LANの使用が出来るようになっており、高速回線で快適にインターネットを利用できます。
また、機種によってはモバイルネットワーク、つまり携帯電話やスマートフォンと同じ移動体通信を使えますので、外出先でネットを利用する事が出来たりもします。
GPSやモバイルに対応した環境であれば地図アプリを用いて現在位置を調べたり、交通情報やナビゲーションを利用する事も可能です。
高速回線であればYouTubeなどの動画サービスを使う事もできます。
最近はHDの高画質動画の再生も可能な機種が多いです。
ネットのニュースなどをまとめて読む事の出来るアプリもあります。
アプリによっては記事をまとめてダウンロードして保存し、通勤・通学中に読む事が出来る物もあります。

●アプリで仕事効率化
パソコンよりも軽く持ち運びがしやすいので様々な業務をサポートする事が出来ます。
例えば、メモアプリで思いついたアイディアや気になる事をどんどんメモしたり出来ます。
取ったメモは自動的にパソコンなどと同期し、業務に活用できたりします。
また、手書きのメモを取る事の出来るアプリもあります。
本格的なオフィスワークをサポートするようなワープロや表計算など、いわゆるオフィス・スイートもアプリで対応できたりします。
機種によってはICカードの読み取りなどが出来たり、業務を効率化する様々なアプリが存在しています。

●画像を扱える
カメラ付きの機種やインターネット上のアルバムなどに接続できるものであれば、画像を読み込んで管理したり、加工する事も可能です。
デジタルカメラやパソコンから画像や動画を取り込んで利用できるものもあります。

●ソーシャルネットワークを楽しむ
FaceBook・LINE・mixi・Twitterなどのソーシャルネットワークを使う事にも適しています。
スマートフォンよりも画面が大きく広いのでタイムラインが見やすかったり、操作性が高くなっていたりしますので、よりサービスを活用できると思います。

●電子書籍や映像・音楽配信を利用する
電子書籍の購読など様々な配信サービスを楽しめます。
7インチ型のタブレットであれば本を読むのには最適な大きさですし、タブレット一台に何冊もの書籍や雑誌を入れて持ち歩ける利便性があります。
また、映画やドラマ、音楽などの配信サービスもあり、購入した映画を見たり、音楽を聞いたりなど、様々なメディアを再生する機械として使えます。

●色々なアプリでもっと便利に
タブレットにはアプリという形で様々なソフトを導入できます。
これらを活用する事で色んな事が一台で出来るようになります。
例えば、ラジオアプリを入れるとタブレットがラジオ放送受信機になります。
AM/FM各局をインターネット回線経由のクリアな音声で楽しむ事が出来ます。
もちろん、ゲームソフトも充実しています。
様々なジャンルのゲームが配信されています。

このようにタブレットPCはパソコンと同等、または機動性を用いてそれ以上の活用が可能なデジタルツールです。
その上、使い勝手の良さもあり、年齢を問わず人気があります。

もし、ご興味をお持ちいただきましたら、お気軽にご相談下さい。
基本操作からサポート致します。

2014年1月3日金曜日

ベクターグラフィックス

個人的にアップロードしているYouTubeの動画にこんなものがあります。
これは80年代後半に当時使っていたパソコンで作ろうとしていたゲームの画面です。
当時はOSのような形でプログラミング言語「BASIC」が使用されており、これもその BASICでプログラミングして作っています。

で、動画のコメントの中に「超高速中間色ペイントルーチン」というのがあり、ちょっと気になったので調べてみました。

「超高速中間色ペイントルーチン」は「ハイドライド」シリーズで有名なT&Eソフトのゲーム「スター・アーサー」シリーズで採用されていたグラフィック描画処理の事のようで、8色しか表示できなかった当時のパソコンで多くの発色を実現する技法のようです。

実はその「超高速中間色ペイントルーチン」というのは個人的に知らなかったのですが、おそらくこのグラフィック描画の処理がそのように見えたのでしょう。

どうも「超高速中間色ペイントルーチン」はアセンブラ、いわゆる「マシン語」で記述されているものらしいですが、コンピュータネイティブの言語であるアセンブラは難易度が高く使えなかったので、BASICの画像描画機能を私は使っています。(おそらく使用していたFM77AV40という機種の高速画像処理のせいでアセンブラで書いたように見えてしまっているかもしれません)

では、どのようにして画像を描いているのか?

現在のCGのほとんどが「画素(ピクセル)」に依存しているのに対して、80年代のパソコンは「座標」で描く方法を特にBASIC言語においては主流でした。
座標という事は「点」を画面に打つという事であり、PSET(ポイントセット)などの命令文での記述が該当します。
座標に打たれた点と点を繋ぐと「線」が出来ます。LINE文などの記述が該当します。
線を繋いで行って、最終的に始点と終点を繋いで閉じた場合、閉じられた線の内側には「面」を作成できます。
つまり、座標での描画というのは「点・線・面」を用いるという事なのです。

実際どう作業していたかというと、先ず手書きで絵を描きます。
描いた絵の上に薄手の方眼紙を置きます。
絵の特徴的な「点」に相当する座標を方眼紙に描きつつ、その横・縦の座標を記録していきます。
記録した座標をLINE文で繋げて描画し線分を作っていきます。
閉じた線分の内側をPAINT文で塗りつぶします。

このような工程を経てCGを描画しているのです。

さて、ここで問題になってくるのは色です。

当時の多くのパソコンは8色のみの表示がほとんどでした。
これは三原色「赤」「緑」「青」と混色による「黄(赤+緑)」「水色(緑+青)」「紫(赤+青)」と「白(赤+緑+青)」と全ての原色の発色が無い「黒」の8通りの色という事になります。(ちなみにこのような混色を「加法混色」といいます)
この色不足をフォローする為に例えば赤黒赤黒...のように色の点描を繰り返せば暗い赤が表現出来る事からこの8色の表示パターンを作ってあたかも多色表示しているように見せかけるのです。
一部のBASICのPAINT文にはこのパターンによる塗りつぶし機能が使用出来、私もこれを利用して描画しています。

このようにして作成されたCGは今のピクセルベースのデジタイザ画像と比較すると非常に荒いものになりますが、逆にCGそのものという味があり、面白い印象を今では与えるのかもしれません。

そして上記の「座標」によるCG描画を「ベクターグラフィックス」と言い、現在ではAdobe IllustratorなどのグラフィックソフトやOfficeの図形描画などでもその手法は利用されています。

このプログラムにはまだまだ色々語るところはあるのですが、それはまた後ほど。

2014年1月1日水曜日

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
昨年は後半から相談会が出来なくなったり、他業務との兼ね合いで開講する時間が上手く取れなかったりと不完全燃焼気味な点や運営における現実的な問題点などが見えて来た一年でもありました。
また、教室というものがどのようなスタンスであり得るべきなのかも考えさせられる点も多くありました。

今年はそれらを踏まえてより運営に勤しんで参りたい思います。

今後とも宜しくお願い致します。

2014年1月1日
代表 谷口弘師

2013年12月30日月曜日

タブレットPC導入しました

昨日のブログで「では良いお年を」と最後の更新のような締めにしてしまっていましたが、本日12/30も更新します。

教室に新しい機材を追加します。
Googleの純正タブレットPC、Nexus7です。
私も愛用している機種で7インチ画面のタブレットの人気モデルです。

今回導入したのは最新の2013年版ではなく2012年版ですが、この旧モデルでも他社の現行機種とほとんど変わらない、場合によっては遥かに上回る性能を持った優れた端末です。

以前から個人的にパソコンに匹敵するレベルでタブレットPCが今後一般的に使われてくるだろうと思っており、いずれ教室でも取り上げなければならないと考えていました。

タブレットの活用法など、ユーザーの方もこれからユーザーになろうかという方もレクチャーいたしますので、お気軽にご相談下さい。

ホビーからビジネスまで実はタブレットはかなり守備範囲の広いコンピュータですよ。

是非!

2013年12月29日日曜日

駅置きチラシ!

明日12/30から1/5の一週間、近鉄生駒駅・一分駅・東生駒駅の3つの駅に当教室のA4判チラシを20部ずつ置いて貰う事になりました
内容は11月の三輪の恵比須市で配布したもののA4判ですので裏面にレタッチに関するちょっとしたコラム(?)と表は教室の案内となっております。
年末年始のお出かけの際に、駅で見かけましたら、是非お取りいただければと思います。
何枚も持って行って、お友達にご紹介などして頂けるともっと嬉しいです。

只今、教室にてブログを更新しておりますが、年末年始は御依頼があれば開講・ご相談可能です。
ただ、12/31~1/2お休みを頂ければと思います。
詳しくはスケジュールをご参照ください。

では、良いお年を。

2013年12月22日日曜日

冬至は終わりで始まりの日

今日は冬至だそうで、世間では柚子湯だとか「ん」の付くものを食べるとかですね。

教室で作業しながら付けていたラジオで聴いたのですが、冬至は最も昼の時間が短くなる日。なので明日からは昼が長くなって行く事になるので、心機一転新しい事を始める為の行事が至るところで行われるとの事。
「ん」の付く食べ物を食べるのも「一番最後の文字」を食べるという意味があるそうです。

日が短くなる→太陽が弱っている→冬至を過ぎる→太陽が復活する

冬至は非常に大きな区切りの日なのですね。

そんな心機一転の時にパソコンの勉強などいかがでしょうか?
只今絶賛生徒募集中です。(うん。こういうオチ。)