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●b-mobile X SIM
昨年末に急遽b-mobileのSIMのユーザーにアナウンスされた新しいサービスがこの「X SIM」でした。
一見すれば「スマートSIM」のプランに高速通信が必ず付いた状態で、データ使用量の上限を超えた場合でも、以前よりもやや速い200Kbpsでの通信が出来るというサービスです。
また、価格が結構お得に抑えられており、「スマートSIM」ユーザーにとっては待ち望んでいたようなサービスです。
おそらくこのSIMは昨年半ばから急に増えて来たMVNOによる低価格SIMに対向するための製品だと思われます。
このようなタイプのSIMカードは日本通信を始め数社程しか販売していなかったのですが、NTTコミュニケーションズの参入から急激に増え始め、高速・低価格化が一気に進んでいたのです。
やはり背景には、スマートフォンの通信費の高さがあるかと思われます。
定額料金による高速通信は今は当たり前ですが、やはりその代わり料金設定が高めになっている点はユーザーにとってかなりの負担になっていたのだと思われます。
更には待ち受け時間やバッテリーの持ちなど従来の携帯電話と比較しても決して高性能とは言えないスマートフォンをデータ通信専用として、通話は携帯電話という風に2台持ちをする人も多く、割高な料金を払う必要があったりという事もあるでしょう。
安価でそこそこ使える通信環境は望むべくして登場してきたのだと思います。
「X SIM」ですが、最初は一日40MB分の高速通信が出来るサービスを使っていました。
接続し放題ながら150Kbpsの「スマートSIM」からすると、やはりIDEOS端末とは言え速さは実感します。
速度の上限は特に制限がないので、端末がLTEに対応しているとおそらく数十~100Mbpsという速度も多分出せるでしょう。
で、一日40MBの「プランN」だと、一ヶ月分で約1.2GBのデータ量が通信可能な訳ですが、どうも一日分の40MBをきっちり使い切らないといけないという強迫観念みたいなものが使っているうちにふつふつと出てきたのですね。
多分、私の使い方だと、一日に平均的に20~30MB程で、毎日余らせてたのです。
で、無理やり大量に通信するソフトを使ったりしていたのがどうも無駄かなとも思い始めて、最近一ヶ月600MBのプランに切り替えました。
現在、約半月ほど経過しましたが600MBの内150MB程しか使っておりません。
Operaブラウザのようなデータ通信量を軽減できるアプリを使っているせいもあるでしょう。
また、必要以上に通信を移動しながら使っていないというのもあるかも知れません。
現在、使用状況を自らリサーチしております。
●プラン変更
上記のようにSIMフリーにおけるサービスは絶対ではないですがプランの変更が月単位で出来るなど非常に柔軟で、使う量をプリペイドで払うものもあり、例えば子供用の端末にプリペイドでデータ通信量や使用期間などを制限しておくような事も可能です。
上手く使えば、モバイル通信において本当に必要不可欠な情報を取得する為に端末をネットに繋げる癖をつけるような「メディアリテラシー」教育にも役立つかも知れません。
一般的なキャリアのデータ通信サービスは使いたい放題という面で魅力的ではありますが、データの無駄遣いという側面も同時にある訳で、その点をしっかりとヴィジョンを持って「活用する」能力は今後必要になってゆくかと思われます。
SIMフリー端末のこのプランの多様性は自分の使い方に対して最適なサービスを選ぶ自由がユーザーにはあるという面で非常に魅力的です。
ただ、よく考えながら選ばないと失敗する事になりますので、あまり難しく考えたくない人は大手キャリアのプランに身を任せる方が良いかも知れません。
●続々増えるSIMフリー端末
SIMフリー端末自体が日本では数少ないものでしたが、最近は徐々に増えて来ました。
GoogleのNexusシリーズやAppleのiPhone。
FreetelやIDEOSと同じファーウェイのMedia Pad Lite,最近だとLenovoやASUS、Acerなどのタブレット端末やスマートフォンも始めからSIMフリーで発売されていたりしています。
機種が増えると目的に応じた選択の幅が増えて、よりニーズに合った端末を選ぶ事が出来るようになるかと思います。
個人的にはこのようなデジタルメディアの展開は非常に面白く、楽しいものなのですが、みなさんはいかがでしょうか?
マニアック過ぎる?かな?