2016年6月2日木曜日

Scratchでコンピュータグラフィックス:四角を描く(座標を使う)

Scratchでコンピュータグラフィックス

四角を描く(座標を使う)

前回、線を引くという事はできましたので、今回は図形を描いてみましょう。
描くのは単純な形状である四角形です。
このような形を描くためには何が必要でしょうか?
四角形を作っているのは4つの直線と4つの頂点ですね。
前回やったように線は「移動の軌跡」として描かれるので、敢えて指定してあげなければいけないのは「頂点の位置」になります。
今回は四角形の4つの頂点の「座標」を指定して描いてみましょう。


先ずはブロックを以下のように配置します。
新しいブロックは「動き」の「x座標を・・・にする」と「y座標を・・・にする」の二つです。
これは何をしているのかというと、プログラムを実行した際に、キャラクターを水平軸0の位置で垂直軸0の位置に移動させるという内容です。
算数のグラフで横・水平軸をX、縦・垂直軸をYとして「x=1,y=2」とか方眼紙で位置を取って折れ線グラフとか描いたのを覚えていますでしょうか?
という事はこれを実行するとx=0,y=0の「原点」にキャラクターを移動させる事ができます。


で、実際に動かしてみて分かると思いますが、キャラクタはステージの中央に表示されると思います。
Scratchでは原点の位置はステージの中央になります。


では次にペンの指定を行います。
先ずペンを下して描画状態にします。そしてペンの色を緑色にして、太さを目立つように10としてみました。これは前回のペンの操作と同じです。


更にこうつなげます。
スクリプトの「動き」から「x座標を・・・、y座標を・・・にする」を配置します。
これは先程のxとy座標を指定するブロックを一つにまとめたものです。(ですので、先程の記述にこれを使っても構いません)
するとこのようになります。
キャラクタが右の方に動いて線が描かれました。
y軸は0のままですがx軸は100増加しています。
この線はx=0からx=100の座標に水平に描かれた事になります。


更に続けます。
先程と同じブロックを追加してx座標を100、y座標を100に指定します。
実行するとこうなります。
キャラクタが垂直に上に移動しました。
直前のブロックでx=100になっていますので、水平位置100のまま動きません。
y=100に指定されましたので先程指定したy=0からy=100までの直線を描いた事になります。


更にこう続けます。
座標変更のブロックを二つ追加しました。
直前まででx=100,y=100の位置に移動していますので、3つ目のブロックでy軸はそのままでx軸を0に戻しています。という事はx=100からx=0の水平線が描かれる事になり、更に4つ目のブロックで最初の原点x=0,y=0に戻っていますので、y=100からy=0の垂直線が描かれます。
その後の処理は前回と同じです。
実行するとこうなります。
キャラクタが原点に戻り四角形が描かれました。
キャラクタをドラッグで少し移動させると最初の図のように四角形がちゃんとできているのが確認できるはずです。


このように形の頂点の座標の分だけブロックで水平・垂直軸を指定すれば色々な図形が描けるのが分かりますね。
色々試してみましょう。


更にここまでで分かる事にx軸に正の数を入れると原点より右に移動する、そしてy軸に正の数を入れると原点より上に移動するという事がありますね。
では、それぞれに「負の数」を入れるとどうなるでしょうか?
これも実際にやって確認してみてください。先程と反対の位置に四角が描かれるはずです。


2016年5月29日日曜日

Scratchでコンピュータグラフィックス01

Scratchでコンピュータグラフィックス

最近何かと話題のプログラミングツール「Scratch」。
簡単に子供でもプログラムが出来るという事で注目され、現在では外部に接続したロボットなどのマイコンプログラムも出来るようになったりと話題ですが、今回はもっと簡単な内容で「Scratch」を用いた「アルゴリズムを用いたコンピュータグラフィックス」をレクチャーしてみたいと思います。


Scratchの画面(Ver.2)

Scratchは様々な命令が記述されたブロックを組み合わせるような形でプログラミングをするソフトです。
画面右側がプログラムを記述する部分ですが、色々な色のブロックを組み合わせたものがあります。これがプログラム構文です。
様々な命令文は中央に並んでおり、ここから必要な物を右へドラッグしてくっ付けて行きます。
プログラムの結果は左の猫のイラストのある画面で表示されます。
今回はこの猫のイラストにプログラムで様々な命令をして動かしてみたいと思います。


線を描く

実際に画面上に線を引くプログラムを書いてみましょう。
まずは中央の「スクリプト」のところで「イベント」の項目を項目をクリックします。
下に表示されたブロックの中から「緑の旗がクリックされたとき」をマウスでドラッグして右の枠内に置きます。
これは左側のキャラクターが置かれている画面(ステージと言います)の右上にある緑の旗のマークを押すと、これ以下に接続される命令を実行するという「イベント」を表します。
では、画面に絵を描きますので、「スクリプト」の「ペン」から「ペンを下す」というブロックをドラッグして先ほどのブロックの下にくっ付けます。
そうすると、旗のマークがクリックされると絵を描くためにペンを用意するという一連の動作がプログラムできました。
このように「AをすればBをする」というような関係性を構築して行くのです。


では、更にペンの設定、つまり「どのようなペンを使うのか」を指定して行きます。
「スクリプト」の「ペン」から更に以下のように追加します。
「ペンの色を・・・にする」は描画色を選ぶ事ができます。
間の四角の部分をクリックすると、マウスポインタの先にある色をクリックで取る事ができます。(今回は「スクリプト」の「その他」をクリックしました。)
「ペンの太さを・・・にする」はペン先の太さの設定ができます。
数字を変更すれば太くも細くもできます。


更にこのように続けます。
「スクリプト」から「動き」の項目の中の「・・・歩動かす」を追加します。
これは、線を引くとき手にペンを持って「動かす」ようにペン先を移動させてその軌跡を描画するために追加します。
このスクリプトは初期状態ではステージ上の猫のキャラクタに記述されていますので、実行すると猫が現在位置から10歩移動して、その後に線が描かれるという事になります。


最後に以下のように続けます。
「スクリプト」の「制御」の項から「すべてを止める」と指定します。
これで一連の動作を終了して、プログラムを停止する事ができます。
この時にプログラムは終了するのですが、キャラクタの位置は実行後のままですので、繰り返して緑の旗をクリックすると、どんどん右の方向へキャラクタが移動してその後に線が描画されるのが確認できるはずです。

このように「どのような手順で結果を導き出すのか」という事を何らかの形にしたものを「アルゴリズム」と言い、Scratchではブロックの重ね方でその「手順」を作成して行くのです。

2016年5月27日金曜日

近況色々

最近、日曜日の無料相談会を都合で中止したりしておりました。
今週は行います。5/29(日)の10:30~教室でお待ちしております。
教室の運営の詳細はホームページのスケジュールカレンダをご参照ください。

前回のブログアップ以降、だいぶ前に投稿したGIMPのトーンカーブの記事が段々と閲覧数が伸びて行き、現在は完全に逆転して参照ページのトップになっております。
不思議です。なぜにトーンカーブのみ、それも急速に。レベル補正なんかは全然反応ないのに。
何でしょうね、どこかの学校とかで「これ見とけ」とか。あるいはレポートかな?
以前個人でやってたブログでは、前期末辺りに「世界の中心で愛を叫んだけもの」について書いた記事が急激に伸びる事がありましたので。
当ブログにはコメント機能がありますので、よろしければ「レベル補正・トーンカーブの続き早よ」などのご意見を頂ければ、多分頑張りますので。よろしくお願いいたします。

先日、受講されている方の御自宅にマシントラブルのヘルプに行きました。
おそらくと思ってはいましたが、やはりWindows10の自動インストールのトラブルでした。
インストール中に強制終了した為か、ちゃんとインストールできなくなっていたので、クリーンインストールとアプリケーション他の環境復元を行いました。
個人的な意見ですが、Windows10にプリンタやソフトが対応していればアップグレードする方が今後の事を考えると良いと思います。
と言うのも、Windows10以降はMacOSXと同じようにベースシステムは同じで機能の追加や変更などを行うようなアップグレードを行いますので。そういう意味で「最後のWindows」とも呼ばれているようですが。(MacOSXは既に登場してから15年以上このようなアップグレードを繰り返しています)
7から移行しても基本的な操作が同じなので8の時の様な混乱は無いと思いますし...。

で、その作業のお礼としてお菓子やらお酒やら食事を頂いたりしました。
ちゃんとお代は頂いていますので気を使っていただく事もないのですが、心遣いを頂くのはそれはそれで嬉しい事でもあります。
個人レッスンという事で距離感が近いという事もありますが、贈与経済がどうも成立しつつある感じが興味深いというか。
色々ありがとうございます。


最後に、6月のスケジュールも大体決定して更新してあります。
ご確認ください。

2016年5月23日月曜日

梅雨の前の晴れ間ですね

沖縄の方は梅雨入りしたとか。
そろそろこちらもジメジメした天気が続くようになるのでしょうか?
菜畑駅前に紫陽花が咲き始めていました。
同じ株から違う色の花が出来るもんなんですね。

教室の方はGW明けから受講される方が増えておりまして、うれしい限りです。
PCの基本的な操作から動画編集、Youtubeの利用にネットショップ運営サポート、グラフィックツールの使い方など本当に多岐多様なニーズに出来る限りお答えしております。
特にWebサイトのリニューアルのサポートは私としても受注仕事としてやらせてもらって、先日納品しましたが、ここまで対応の幅が広がったんだなと5年間という時間をしみじみと感じております。

どんな小さな事でも対応させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
ご連絡お待ちしております。

2016年5月10日火曜日

「Windows Live メール 2012」を利用した“Outlook.com”のメール送受信が不可能に(via窓の杜)

「Windows Live メール 2012」を利用した“Outlook.com”のメール送受信が不可能に

Windows Live メールはWindows7に提供されているメールソフトでWindowsLiveMail(旧Hotmail・現Outlook.com)のMicrosoftのフリーメールサービスやその他のメールサービス・RSSを一括で取得できます。
なのでユーザーも多いかと思います。
(OfficeユーザーはOutlookを使用する人も多いかと思いますが)

現在のWindows10はメールアプリが異なるので記事にあるMicrosoftのクラウドサービス「Office365」の影響は受けないようですが、今だなおWindows7を使い続ける方には難儀な問題になりそうです。

WebメールのOutlook.comでメールは継続使用できるものの、メールソフトを使いたいという方はThunderBirdなど別のメールアプリへの移行を考えないといけないでしょうね。