2014年9月4日木曜日

デジタルとレガシーな技術(やや大げさ)

大阪での職業訓練の講座を終えて帰宅しますと、妻が面白いものを作っておりました。


これはトイレットペーパーの芯と紙コップで作られた、iPod Touch/iPhone用のスピーカーです。

iPhone/iPod Touchは本体下部にスピーカーがあるので、その音を筒状のもので増幅させる、昔の蓄音器のラッパ部分のような原理で電力を使わないスピーカーシステムです。

最近、私もこの記事を読んで結構話題になっているのを知ったのですが、実物に出会うとは思いもよりませんでした。

音は意外に良くて、中音域から高音域までのクリアな感じが凄いです。
特にウィンドチャイムのような高い音の解像度とボーカルのクリアさは予想以上です。
低音はアタックの強いバスドラムのような音はハッキリしますが、ベースはあまり増幅しません。

でも、BGMとして音楽を流すスピーカーとしては充分な音質だと思います。

あと、アコースティックな音の方がしっくりくる感じもあります。
エレクトリック、特にディストーションの強いギターサウンドなどはうるさく、ノイジーになる傾向だと思います。

そうして、何よりも、音源がデジタルデータであるのに、聞こえる音が非常にアナログ。

電気的な増幅・音響がまだ無い頃に空間の構築により音を響かせて来た先人の知恵、と言うと大げさですが、新しいものも古い手法で面白い「何か」を得るものなのだなと、感心いたしました。

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